← 目次に戻る

第18章 5W1H8C1D分析法:『仕様書通り』からの卒業

初級・中級エンジニアが、要件定義の漏れを防ぎ、ビジネスの意図を完璧に理解するためのフレームワーク。

「仕様書に書いてなかったので、実装していません」 これはエンジニアが口にしてはいけない言葉ランキングの不動の1位です。

しかし、PM(プロダクトマネージャー)も人間です。仕様書は常に不完全です。その穴を埋めるのがエンジニアの仕事です。 ここでは、要件を立体的に理解するための「5W1H8C1D分析法」を紹介します。

Loading diagram...
視点 1

5W:文脈を読む

仕様書の「機能(What)」を読む前に、その「背景」を読みます。

5つのW

  1. Why(なぜ)最重要。なぜこの機能が必要なのか? 解決したい課題は何か?
  2. Who(誰が):ユーザーは誰か?管理者か、エンドユーザーか、システムか?
  3. When(いつ):いつ使われるか? 深夜のメンテ時か、通勤ラッシュ時か?(アクセス負荷が変わる)
  4. Where(どこで):どこで使われるか? 安定したWi-Fi下か、電波の悪い地下鉄か?(オフライン対応が必要か?)
  5. What(何を):最終的なアウトプットは何か? 画面か、CSVか、APIレスポンスか?

エンジニアは「What」ばかり気にしますが、「Why」を知らないと仕様変更のたびに振り回されます。

視点 2

1H:論理を組む

技術的な実装方法ではなく、業務ロジックの流れを詰めます。

How(どう動くか)

  • 正常系:A→B→Cと進む。
  • 異常系:Bでエラーが出たらAに戻るのか、Dに進むのか?

仕様書の8割は「正常系」しか書いていません。「異常系はどうなりますか?」とPMに詰め寄るのが、優秀なエンジニアです。

続きは「テック企業 昇進の教科書」で読めます

全22章を体系的に学べるコースです。購入後すぐに全章にアクセスできます。